活動報告
議会原子力問題調査特別委員会で、「今後の進め方」を議論
東海村議会に「原子力問題調査特別委員会」を設置
3月議会の最終日に、議運の委員長(鈴木曻議員:新政とうかい会派)が提案者となって、議員全員の賛成のもと、原子力問題調査特別委員会(議長を除く17議員全員で構成)が設置されました。
以前には、今回の提案者が所属する会派のメンバーらによって、「特別委員会を設置しなければならないような問題がないのに、作る必要はない」と、一方的に強調され、東海村議会に長年設置されていた原特委が無くされた経緯があります。
その後、原電の東海発電所解体で発生したL3廃棄物(極低レベルと言われる)の処理計画について、村長から議会に審議依頼されたため、この件に関してのみを目的に原特委がつくられました。この時は、「委員会開催の日程調整が大変なので、委員会の人数は半数でよい」と、これも一方的に決められました。しかし、この委員会での調査は、議会の改選が今年1月にあったため、審議未了とされました。
では現時点はどうかと言いますと、状況がそう大きくは変わっているわけではないと思いますが、提案者が所属する会派の提案で、「東海第二原発の再稼働是非を近く判断しなければならない時期が来ると思うので、原特委を設置しておきたい」という理由(本音の理由)で、設置の提案がされました。
まだ村長でさえ「判断の時期は未定」と言っているのに、なぜ「判断することが理由になるのか、村長に審議依頼されてからでも十分間に合うはず」なのですが。
そういうことはありますが、東海村に12の原子力事業所が立地しているのに、議会に原特委が無い方が問題だと考えることから、今回の設置には賛成しました。
今回の原特委設置の「提案理由」および「設置の目的」は、
「村内原子力関連施設に関する諸問題について、調査・研究を行うため」です。
当然、原電の東海発電所(解体中)や、東海第二発電所に関する調査もできますので、どんどん調査の提案をしたいと考えています。
3月26日の第1回原特委で、
委員長 鈴木 曻議員(新政とうかい)
副委員長 武部眞一議員( 〃 ) が選出されました。
4月8日の第2回原特委では、
議論にあたり、大名は5点の調査案件を提案しました。事前にみすずの会の阿部議員と意見交換を行った内容です。
1.村内原子力事業所の視察も含めた状況把握
2.東海第二発電所工事計画の視察も含めた状況把握
3.東海村広域避難計画策定に向けた進捗状況
4.福島第一原発および被災地の視察も含めた現状把握
5.東海発電所解体で発生したL3廃棄物の保管施設計画の進捗状況把握
議論の結果、5月14日(木)午後に行われる議会全員協議会での「原子力事業所の新年度事業計画概要」の説明会以降、定例会ごとに、会期中に4事業所の調査に入ることを確認しました。
6月議会では、東海第二原発の調査です。
そして、大名が提案したその他の調査内容についても、調査案件として確認されました。
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