活動報告
原電の経営問題、L3埋設処分問題で講演を聞きました
今年で16回目を迎えた「JCO臨界事故を忘れない、原子力事故をくりかえさせない、9.30茨城集会」に参加しました。
東海村では、住民避難まで行った重大事故のJCO臨界事故でした。私は、東海村の議員として、あのような事故を起こすことを防げなかった責任を感じながら、毎年、金砂郷の故大内久さんのお墓をお参りしています。本当につらいつらい被曝治療が続いたことでしょう。篠原理人さんのお墓をお参りできないでいるのが悔やまれます。
小室弁護士 「東海第二原発稼動に必要な財政基盤はあるか?」
JCO臨界事故の教訓が生かされていない、教訓がくみ出しきれていない
この事故の教訓がその後、どれだけ生かされてきたのか、ほとんど生かされないできていたことが、福島第一原発の過酷事故で明らかになりました。「この国には、原発を持つ資格はない」、前東海村長の村上達也さんは、繰り返し述べられました。改めてそう思います。
何より、原発の技術が未完成であること、使用済み燃料や放射性廃棄物の処理処分方法が未確立な現在、原発は動かさないことがベストです。ましてや、東海第二原発は稼動37年を迎える老朽化原発です。多くの国民が、廃炉を願うのは、あまりに自然です。
野口邦和氏 「L3廃棄物埋設施設について」
東海発電所の廃炉をどうすすめる?廃棄物の処分見通しが立たない
そして、原発の廃炉をどうするか、東海村では東海発電所が2001年12月4日から廃炉作業に入り、当初予定を大きく遅れて廃止工事を進めています。遅れの最大要因は、解体廃棄物の処理処分の見通しが立たないことです。そして今、突きつけられているのが、原電がいう「極低レベル放射性廃棄物L3を、砂地に素掘りしたところへ埋め立てる計画を認めてほしい」ということです。
到底認められません。放射性廃棄物をしっかり遮断する施設で、保管管理すべき問題です。
今回の集会の野口邦和講師も「素掘りは問題」「10万ベクレル/㎏以上に相当するので、土壌貯蔵施設Ⅱ型以上の厳しい施設にすべき」「L3だけでなく、L1、L2の処分とも全体像を示すべき」と述べました。
大変、力を得ることができました。関係者で相談して、素掘り埋設計画の中止を求める取り組みを進めたいと思います。
原電の経営をどう見るか
原電の経営状況から、東海第二原発の再稼動問題をどう見るか、このテーマは、大変大きいです。小室弁護士から、原電発表の資料に基づく経営の見かたについてお話しがありました。やはり、関係者で今一度、資料など見直ししながら検討をしたいと思います。
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